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[12/11(金)更新]
閑話を追加


閑話【いつか過ごすかもしれない聖夜Ⅳ】

「イルミナちゃんに楽しんでもらえるよう頑張ります!」

そう言いながら少し前まで張り切ってクリスマスの準備を進めていたロミアは、頑張りすぎたのか準備が整ったとたんにすやすやと夢の中。

そんな彼女を優しくなでてやりながら、スカーレットは慈愛の瞳を向ける。

ズオーが彼女を拾ってきた時、魔獣や悪魔だらけの城で唯一の人間であるロミアを育てることに、最初は不安があった。

けれど今、彼女は友人のために一生懸命になれるような、素直な良い子になってくれた。

ずっとロミアの世話役として彼女の側についていたスカーレットにとって、これほどうれしいことはない。


「むにゃ……いるみなちゃん……めりーくりすます、です……」

夢の中では、もうクリスマス会が行われているらしい。

喜んでくれるだろうかと沢山悩んで決めたプレゼントを渡しているのだろうか。

眠ったまま笑みを浮かべるロミアに、スカーレットも小さく微笑む。

「ふふ……。姫様を大事に想っている者にとっては、その笑顔がなにより素敵な贈り物なのですよ。姫様」

彼女の友人を迎えに行く時間まで、あと少し。

スカーレットはもうしばらく、幸せそうな彼女の寝顔を見守ることにした。

「メリークリスマス。幸せな聖夜をお過ごしください、姫様」

愛すべき姫にそう伝えるのは、彼女が目を覚ましたその時に。

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