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[02/07(水)更新]
最新話「殴り合い」更新

最新話

殴り合い
天城で襲い掛かってきた6号からサリアを助けたガディウスは、そのまま敵の猛攻に応戦しながら背後で戸惑いの表情を見せるサリアへ声をかける。
「アンタが橙龍契士だな。ガイノウトのオッサンが心配してるぜ、さっさと帰ってやれよ」
「……貴方、頑龍王に言われてきたの? 助けてくれた事にはお礼を言うけど、私にはまだやらなくちゃいけない事があるの。だから帰らないわ」
「はぁ!? 冗談じゃねぇ、オレはアンタを連れ戻すって約束してるんだよ!」
「知らないわよそんなの……っ!?」
お互い譲らないまま会話がヒートアップする二人に、6号の龍腕が振り下ろされる。
咄嗟にガディウスがサリアを押し退け、その一撃を正面から受けた。
「……痛ってぇなこのチビ!」
サリアとの言い合いから、さらに苛立ちが募ったガディウスは、自身に飛び掛かろうとする6号を魔浄の拳で容赦なく殴り飛ばす。
壁に叩きつけられた6号の動きが止まった事を確認すると、舌打ちしながらサリアを米俵のように担ぎ上げた。
「わわっ!? ちょっと何するのよ離しなさい!」
「耳元でピーピー喚くな! 一旦引き上げるんだよ! こんなチビに付き合いながら話なんてやってられるか!!」
ギャーギャーと騒ぎながらその場を離れていく二人。
しかし6号は彼等を追う事もせず、倒れたまま頭を抱えていた。

『……よう……く……声……届……』
「ウウゥ……何ダ……頭ガ……ッ」

6号の脳内に直接響く声。
それは彼に支配されていたはずの契約龍『ヴァンド』の声だった。

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