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龍の章【昔話Ⅱ】

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「龍と人との共存」を願っていた者。
彼は龍を愛し、龍の為に"完全なる魔導書"を使って仲間と共に継界のあり方を変えようとする。
しかしそれは、世界のバランスを守る龍王や龍喚士達によって"継界を害する行い"とされ、男は継界から排除され、異空間に封じられてしまった。
彼と共に旅をしてきた仲間も散り散りになり、旅は終わりを告げたのだった。

「愛する龍の為に行動してきた彼を見捨てる事もできず、彼を排除して継界の理を守ろうとする龍王や龍喚士達の側にも付けず。結局僕はあの時、ただ事の顛末を見ている事しかできませんでした。そして今また、あの魔導書が世界を狂わせようとしている。あんな理論など、構築しなければよかった」
自責と後悔を吐き出すようにして呟くリクウ。
過去を聞き"完全なる魔導書"に関する出来事を知ったリューネはしばらく思案した後、彼にひとつの疑問を投げかける。
「"完全なる魔導書"の創書法は貴方と仲間が生み出したもの。……ならイルムは何故、それを知っているの?」
リクウは声をのむ。確かに、"完全なる魔導書"の存在を知る者はごく僅かなはずだった。
5体の龍王。始まりの龍喚士・ソニア=グラン。
そしてリクウの脳裏にもう一人。
あの頃共に旅をした者達の中で、今も行方知れずとなっている者の顔が浮かび上がった。 

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